ガイダンスカウンセラー 活動例
ガイダンスカウンセラーの主な活動
1 アセスメント
【実践例】
困難を抱えている子どもを発見し,学級集団づくりの方策を立案するために,「友達に承認されているか」「嫌なことをされていないか」などを測る「学級生活満足度尺度(Q-U)」(河村茂雄)を活用して児童一人一人と学級集団の状態を把握します。また望ましい人間関係を築くために必要な対人関係力を高めるために,人間関係を築き維持するためのソーシャルスキルについて「児童の自己評価」と「教師による評定」を行い,方針を定めます。
2 グループ対応
【実践例】
年度初めの不安そうな雰囲気の学級に対し,「子どもたち一人一人が安心して友達とかかわれるあたたかいクラスづくり」をめざして,学級で人間関係づくりのふれあい活動(構成的グループエンカウンター)を実施します。軽い身体接触を伴う「あいさつゲーム」,自分と友達の共通点を見つける「友達紹介」,無言の共同作業を通して相互理解を深める「無言ゲーム」など通して児童相互のあたたかな人間関係を育みます。3 個別の対応
【実践例】
登校しぶりが見え始めた中学生の保護者からいじめの訴えを受け,本人ならびに母親との面談を行いました。教頭が子どもに頻繁に声をかけること,いじめを見つけたら担任がその場で毅然と指導することとし,相談室と保健室を避難場所にしました。子どもと保護者へのカウンセリングを継続したところ,子どもに発達の偏りがあることがわかり,通級指導教室に通いました。いじめはなくなり,元気に高校生活を送っています。4 コンサルテーション/コーディネーション
【実践例】
学校の依頼を受けて,管理職や生徒指導部等とともに学校と生徒の課題を把握し,生徒の発達課題・生活課題を成就するための取組(ガイダンスカリキュラム)を編成します。そのために社会性を育てる参加体験型の授業を,特別活動や総合的な学習の時間に行うことを軸にして学校教育課程を編成します。これを教職員の共通理解を得て,計画・実践・評価いわゆるPDCA サイクルで行うための助言と組織づくりの支援を行います。